最初にお伝えしえおきますが慣行栽培などを否定はしておりません。このブログは完全菜食主義Veganの私が今まで経験上個人的に感じている、表面ではわかりにくい無農薬野菜・旬の野菜の価値を知っていただきたい為書いています。もちろん私も慣行栽培のお野菜も美味しくいただく事もあります。
オーガニック(有機栽培)・特別栽培の野菜はやっぱり、一般に販売されている野菜よりはお高いですよね。他にも購入に至りにくい理由はいくつかあると思います。たとえば、野菜は家計にやさしい野菜を選びたい・オーガニックなんて贅沢、いつか余裕ができたら買おう、農薬を落とす洗剤などで洗えば大丈夫等・・・様々な理由から無農薬野菜をわざわざ選べないのかもしれません。
しかし、最近は無農薬野菜も手に入りやすいお店も増えてきましたね。
日本の農産物の栽培方法
まず農産物の栽培方法が3つあることをご紹介します。
- 有機栽培農産物・・・第三者の認定機関による検査認証を受け、合格した農産物に「有機JASマーク」がつけられます。多年生物においては最初の収穫の3年以上前、それ以外の作物は種まきや植え付けの2年以上前から、化学的に合成された肥料および農薬を使用せずに栽培した物です。オーガニック・無農薬という表示ができるのも有機栽培農産物です。国内での農産物全体の0.1~0.2%程度で国内での生産量は少ないです。
- 特別栽培農産物・・・国内での生産量は農産物全体の約5.5%といわれます。有機野菜に次いで少ないです。(2010~2011年のIFOMジャパン調査による)化学的に合成された肥料および農薬の使用を、公的基準(地域・都道府県で異なる)50%以上を削減して栽培された農産物。しかし生産者さんの中でも「認証有機JAS」認証を受けていなくとも、全く化学肥料・農薬を使っていない農産物を作っていらっしゃる貴重な生産者さんはいらっしゃいます。その場合でも「無農薬」という表示はできず「栽培期間中農薬不使用」という表示が適用されます。※特別栽培農産物生産者さんの中でも、農薬を全く使わない信頼のおける生産者さんの作る野菜は「有機JAS」野菜を超える美味しさもあります。手間もコストもかかる中での栽培ですから貴重ですよね。
- 慣行栽培農産物・・・国内の農産物の約90%以上がこの慣行栽培によるもの。化学的に合成された肥料や農薬を使った一般的な栽培です。表示義務はありません。
農薬・化学肥料を使うようになった背景
戦後の日本における、農産物を大量に生産した理由があります。それについては様々な背景がありますので、ここでは簡単に抜粋して書いています。
とにかく戦後の日本は、田畑の多くが空襲などで使えなくなり、深刻な食糧難に陥りました。その中で、とにかく短期間に農産物の収穫量を上げることが大切で、田畑の土台作りよりも即効性の増収効果のある化学肥料が使われました。(化学肥料はそのころ安価で大量生産が可能だったそう)
ただ、化学肥料は植物を多く立派に見せることは可能ですが、植物自体は軟弱なため、病気や害虫に弱くなります。またその弱い分の農薬が必要になります。見た目の形が立派で、旬でない時期にも収穫が可能であったりする植物は、見た目が良く立派なのに栄養価が低いそう。たしかにスーパーでは、すごく立派なキャベツなど山積みで格安で販売されていますね。無農薬野菜販売するを私としては、無農薬栽培生産者の手間や苦労も知っているので、「何でこんな安いんだろう」と思うことが多々あります。現在はそんな野菜や果物が増えてしまっています。
硝酸塩による発がん性物質
現代農業では、窒素肥料を過剰に使われる事により含まれる「硝酸塩(しょうさんえん)」高濃度化が問題になっています。窒素は作物を大きくする効果があります。
窒素はアンモニア合成が起こり土壌微生物によって分解され「硝酸態窒素」とならないと植物が栄養として摂れないそうです。しかし長い時間がかかる為、短期間でその工程が出来るように「硝酸塩」を窒素肥料として使用しています。
植物の増収の為、生産者が窒素を多く含む化学肥料を多く施すことで、「硝酸塩」は体内で消化されたり、熱分解されると、「亜硝酸塩(あしょうさんえん)」という物質に変化します。この「亜硝酸塩」が発がん物質のリスクがあるとされています。日本の野菜に含まれる硝酸塩濃度は危険なレベルに達しているといわれてます。
農薬・硝酸塩の残留が少ない野菜を選んでほしい
体内での発がん性リスクを背合わない為にも、一品でも多く選んでほしいのが、農薬・化学肥料不使用の物。生産者がわかる事はもちろん、有機栽培農産物、特別栽培農産物の表示があるものを選んでほしいと思います。目に見えない物だからこそ、全て無農薬野菜を購入でなくとも、葉物野菜は無農薬の物を選ぼう、ポテトサラダに使うジャガイモは無農薬にしようといった、シンプルな考え方からも始める事も大切かと思います。
参考文献:ナチュラルフードテキスト
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